WordPress保守は何をする?|地域企業のホームページを止めない月次7項目
WordPressのホームページは、公開した日が完成ではありません。更新を止めれば安全性の問題が増え、更新だけを急げば、テーマやプラグインの組み合わせで表示が崩れることがあります。
保守の目的は「最新版にすること」ではなく、会社の情報と問い合わせ窓口を、安全に使える状態で続けることです。みかもグループ各事業のサイトを実際に運用するみかもデジタルが、地域企業のサイトで毎月確認したい7項目を説明します。
1|復元できるバックアップがあるか
バックアップは、ファイルとデータベースの両方が必要です。画像やテーマだけ残っていても、投稿、固定ページ、フォーム設定、ユーザー情報を復元できない場合があります。
「自動バックアップが有効」という表示だけで終わらせず、保存先、保管世代、最終成功日時、復元手順を確認します。
2|WordPress本体・テーマ・プラグインの更新を分けて見る
更新前には、変更内容、互換性、現在使っているPHPなどの環境を確認します。いきなり全項目を同時更新すると、不具合が起きたとき原因を切り分けにくくなります。
バックアップを取る、重要画面を記録する、一つのまとまりごとに更新する、更新後に表示と機能を確認する。この順番を運用ルールとして残します。
3|問い合わせフォームを実際に最後まで確認する
フォームの画面が表示されていても、送信エラー、通知メールの未着、迷惑メール振り分け、保存失敗が起きていることがあります。テストでは、入力、確認、送信完了、管理者通知、自動返信、管理画面での保存までを確認します。
本番フォームへ不要な顧客情報を入力せず、テスト用と分かる内容で実施します。問い合わせ件数だけでなく、通知失敗や保存状況を個人情報を含まない集計で見ると、取りこぼしに気づきやすくなります。
4|スマートフォンの主要導線を触る
トップページが見えるだけでは十分ではありません。電話、予約、地図、メニュー、料金、問い合わせボタンが押せるか、文字が重ならないか、横にはみ出していないかを実機で確認します。
特に営業時間、料金、キャンペーンなど更新頻度の高い情報は、古い案内が別ページに残っていないかも見ます。スマートフォンで使う人が迷わず次の行動へ進めるかが基準です。
5|HTTPSと証明書の有効性を確認する
鍵マークが表示されるか、HTTPからHTTPSへ正しく移動するか、証明書の期限に問題がないかを確認します。ページ内の一部画像や外部ファイルだけHTTPのままだと、混在コンテンツとして警告や読み込み失敗につながる場合があります。
自動更新の証明書でも、設定変更やDNSの問題で更新に失敗することがあります。期限直前ではなく、定期確認に含めます。
6|管理者権限と使っていないアカウントを見直す
退職者、制作時だけ使ったアカウント、共有の管理者IDが残っていないかを確認します。日常の投稿作業に管理者権限が必要とは限りません。役割に合う権限に分け、不要なアカウントは停止または削除を検討します。
パスワードの使い回しを避け、多要素認証を利用できる環境では導入します。誰がいつ変更したかを追える状態は、事故時の原因確認にも役立ちます。IPAの「安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条」でも、ログの保管と定期的な確認が重要項目として挙げられています。
7|障害時の連絡先と復旧順序を一枚にする
サイトが表示されないとき、ドメイン、DNS、サーバー、WordPress、プラグインのどこに原因があるかは画面だけで分かりません。契約先、管理者、バックアップ場所、緊急連絡先、最後に変更した内容を一枚にまとめます。
復旧時は、推測で複数設定を同時に変えず、影響範囲を確認しながら一つずつ切り分けます。復旧後は、原因、対応、再発防止を短く記録します。
毎月・毎週・変更時で確認頻度を分ける
すべてを月に一度だけ見るのではなく、用途で頻度を分けます。
- 毎週:稼働確認、フォーム通知、重要な更新情報
- 毎月:バックアップ、アカウント、スマホ表示、主要ページの情報鮮度
- 変更時:更新前後の表示、予約・問い合わせ、計測、復元可能性
アクセス数が少ない月でも、フォームが壊れていないこと、古い料金を出していないこと、復元できることには価値があります。
みかもデジタルが保守で最初に確認すること
みかもデジタルは、Web制作、アプリ開発、AI導入、DX推進を扱います。みかもグループの店舗サイトを自社で運用するなかで、サイトごとにCMS、テーマ、問い合わせ方法、更新担当が違う現実に向き合ってきました。
保守相談では、サイトURL、契約中のサーバー、管理画面へ入れるか、バックアップの有無、いま困っている症状を確認します。対応範囲と費用は環境で変わるため、確認前に一律の復旧を約束しません。相談窓口はみかもデジタル公式サイトでご案内しています。
よくあるご質問
Q. 自動更新を有効にすれば保守は不要ですか。
A. 自動更新は有効な手段ですが、更新後の表示・フォーム確認や、互換性問題への復旧までは自動で保証されません。
Q. バックアップはサーバー会社の機能だけで足りますか。
A. 保存対象、期間、復元方法によります。ファイルとデータベースの両方が対象か、管理者が復元できるかを確認してください。
Q. 保守を頼む前に何を用意すればよいですか。
A. サイトURL、サーバー・ドメインの契約先、WordPress管理権限、困っている症状、最後に変更した内容を整理してください。パスワードはメール本文などへ不用意に記載せず、安全な共有方法を相談します。
出典と確認日
- IPA「安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条」(2026年7月28日確認)
- Google Search Central「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツ」(2026年7月28日確認)

