四国の中小企業が「AI を始める」ための最初の3手|情報整理・業務記述・小さく試す
「AI を業務に使いたいのですが、何から始めればよいですか」——みかもデジタルに、四国各地の中小企業の方々から頂くご相談で、もっとも多いのがこの一言です。
ChatGPT の登場から 3 年、AI を「使うべきもの」だと感じている中小企業のほとんどが、最初の一歩でつまずいています。本記事では、私たちみかもデジタルが実際にお手伝いさせていただいた経験から、「最初の 3 手」をご紹介します。
ツール選びの話ではありません。自社の中で AI を活かせるかどうかは、ツールの前段階で決まります。
第 1 手:自社の「情報がどこにあるか」を地図化する
AI は、お客様の会社の情報を見たことがありません。何の情報を AI に渡せばよいかは、お客様の会社にしか分かりません。
最初にやっていただくのは、「自社の情報資産マップ」を作ることです。難しい作業ではありません。例えば次のような問いに、A4 一枚で答えていただきます:
- 商品 / サービスの一覧と説明書きは、どこに保存されているか
- 過去のお客様とのメール・LINE のやり取りは、どこにあるか
- 価格表・見積書の最新版は、誰が管理しているか
- 業界の専門用語・社内用語の定義集はあるか
- 過去の業務マニュアルは紙か、データか、どちらか
この「情報の置き場所一覧」が無いまま AI を導入しても、AI は情報のない宙に浮きます。逆に、情報が整理されていれば、無料の汎用 AI でも十分に役に立ちます。
私たちがご相談を受けると、最初の 1〜2 週間はこの情報マップ作りだけに使うことが珍しくありません。地味ですが、後の効果が決定的に違います。
第 2 手:自分が「毎日繰り返している業務」を 1 つだけ書き出す
次に取り組んでいただくのは、お客様ご自身(または社員さん)が「気づくと毎日やっている業務」を、ひとつだけ、徹底的に書き出すことです。
例えば、
- 見積書を作る業務:何の情報を見て、どこの数字を確認し、どの順番で書類を埋めるか
- 問い合わせ対応:受け取ったメッセージのどの部分を読み、何を返信し、どの部署に転送するか
- 日報の集計:どの紙からどの数字を拾い、どのフォーマットに転記するか
「業務記述書」と呼ばれるこの作業は、AI が引き継ぎやすい仕事を見つけるための地図になります。
ここで大事なのは、「全業務を書き出す必要はない」ということです。1 つだけ、毎日やっている業務を選んでください。それが完成すれば、その業務の 70〜90% は AI に任せられる状態になることが多いです。
第 3 手:1 ヶ月だけ、無料 AI で「小さく試す」
第 1 手と第 2 手が揃った段階ではじめて、実際に AI を試します。
このときに重要なのは、いきなり有料の業務システムを契約しないことです。最初の 1 ヶ月は、無料で使える汎用 AI(ChatGPT 無料プラン、Claude 無料プラン、Gemini 等)で試していただきます。
第 1 手で作った「情報マップ」から必要な情報を AI に渡し、第 2 手で書き出した「業務記述書」のとおりに、AI に作業をお願いしてみる。1 ヶ月後に振り返ったとき、本当に時間が短くなったか・品質が落ちていないかを確認できれば、次のステップ(業務専用 AI / カスタム AI / 自動化システム)への投資判断ができます。
私たちが見てきた失敗のほとんどは、「最初に大きく契約してしまう」ことです。1 ヶ月の無料試用で「これは効くな」と確信が持てた業務だけに、後から投資してください。
「四国一の DX 相談所」を、最初の 3 手で定義する
私たちみかもデジタルが目指している「四国一」は、AI ツールの種類数でも、契約社数でもありません。四国の中小企業が「AI を始めるかどうか迷っている段階」で気軽に相談できる場所であることです。
東京・大阪の大手 DX 会社は、最初から大きな案件を求めます。私たちはその逆で、A4 一枚の情報マップ作りから一緒に始めることをいとわない相談所でありたいと思っています。地元の中小企業の手の届く距離で、無理のない投資で、確実に効くところから始める——それが、私たちなりの「四国一」の定義です。
「何から始めればよいか分からない」と感じている経営者・担当者の方は、ぜひ一度ご相談ください。AI 導入そのものではなく、AI を導入する前の準備から一緒に整理させていただきます。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 無料 AI と有料 AI、最終的にはどちらを使えばいいですか?
A. 業務によります。問い合わせ対応・社内向け資料作成・文章チェックなど、機密情報を扱わない業務であれば無料 AI で十分なことが多いです。お客様情報・社内データを扱う業務は、データ取り扱いの規約を確認したうえで有料プラン or 業務向け AI への移行を検討します。本記事の手順は、その判断ができる状態を作るためのものです。
Q2. 「情報マップ」を作る作業は、どれくらい時間がかかりますか?
A. 規模にもよりますが、A4 一枚の情報マップ自体は 1〜2 日でまとまります。難しいのは、社内に散らばっている情報の置き場所を 1 人ずつ確認する作業で、1〜2 週間程度をご相談者様と一緒に進めることが多いです。
Q3. みかもデジタルは具体的にどんな会社向けに相談を受けていますか?
A. 四国(徳島・香川・愛媛・高知)を中心に、業種を問わず中小企業のお客様からご相談を受けています。Web 制作・アプリ開発・AI 業務利用の整備・社内 DX のいずれも対応しています。詳細はみかもデジタル公式サイトをご覧ください。

